本作は3月18日に正式リリースされ、合わせて24時間限定配布が行われた。運よく無料期間中に入手できたので試しに数時間遊んでみたところ、これが結構面白い。ベースは『オーバークック』でありながら、さまざまな要素を追加しかなり忙しい内容となっている。

今回はその感想を簡単にまとめてみます✽
トルコ拠点の開発スタジオLucid11 Interactiveによる本作は、最大4人協力プレイに対応したレストラン運営型のパーティーゲームだ。舞台は、小さな動物たちが来店するレストラン。プレイヤーは店員として、客の案内からドリンクの提供、掃除、機材の修理さらにはトラブルの鎮圧まで、ドタバタと多様な業務をこなしていく。

本作でお客として来店する動物は、平和・中立・攻撃の3つのタイプが存在する。平和的な動物は、場が荒れると逃げ出す臆病な性格のもちぬし。中立的な動物は、喧嘩はしないが挑発すると反撃してくる。そして攻撃的な動物は、他のタイプの動物と席を共有すると喧嘩をはじめる一方で、お金の羽振りが良い。といったように、それぞれのタイプに合った振る舞いを求められるわけだ。
例を少し挙げると、例えば短気なトラは料理が遅れるとブチ切れてテーブルを破壊する。なので波風を立てないよう、素早くドリンクを提供する必要があるし、暴れたら木の棒でシバく必要がある。さらに攻撃的なスカンクは、ガスを噴射しまくって他の客に迷惑をかけたりするので、これもまた手近な木の棒でシバきながら出口へ誘導する。お客同士の関係をうまく取り持つことも求められるため、他のタスクも相まってかなり忙しい。

さらに、料理を投げつけることができるのも面白い。『オーバークック』では、素材は投げられるが、皿に盛られた料理は自分の手で持っていくしかなかった。一方で本作では、お客のテーブルめがけてイチローのレーザービームよろしく遠投することができるので、より効率化をはかれる。(というか、他タスクが忙しすぎて投げれないときつい)
ほかにも、レストラン内のレイアウトを自由にカスタマイズすることもできる。マシンやテーブルの位置を考えることで、動線の効率を求めるのも面白い。稼いだ資金で新設備を購入したり、新たなエリアへ拡張したりといった成長要素もあるため、少しずつ“自分の理想の店”を築き上げていく楽しみも味わえる。このあたりは『PlateUp!』っぽいが、本作のほうが明らかにタスクが多いし忙しい。

『オーバークック』をベースにしながら、独自のユニークな要素を盛り込み、ごりごりなタスクをプレイヤーに押し付ける本作。2025年3月18日に正式リリースされ、それに合わせて24時間限定で無料配布も行われた。リリース直後から無料配布は思い切った決断であり、今後の動向も気になるところ。ゲーム内容はもちろん、なかなかアグレッシブな戦略である。



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